東京国立博物館 |
上野の博物館で仏像が見れると行ってきた。
もー毎日暑くて、寺巡りもその気になれなくて、
こんな時は博物館がいいやね。
奈良県の岡寺(おかでら)、室生寺(むろうじ)、長谷寺(はせでら)、阿部文珠院(あべもんじゅいん)、7~8世紀に創建された古刹であり、そこに伝わる仏像だ。
会場に入ると正面に煌びやかな十一面観音菩薩立像がいる。
「長谷寺式」に錫杖を持っているが、もともとの仕様は違ったようだ。
右手がね、ちょっと違う。
台座も岩座じゃなく蓮華座だから。
入口右にもう一つの木造の長谷寺式十一面観音菩薩立像。
お顔が優しい。
今回一番ハッとしたのは、義淵僧正坐像(ぎえんそうじょうざぞう)。
羅漢像とか仏弟子像とか、人の像はあまり興味ないかもと思っていたんで、義淵僧正坐像もチラッと見て通り過ぎようとしたら、呼び止められましたよ義淵僧正に(^^;
存在感、半端ないっス。
奈良時代・8世紀、木心乾漆造、像高93.0センチ、大きい。
国宝。 だよね、うん。
しばらく眺めていた。
そして、垂れ幕にある室生寺の釈迦如来坐像。
一木彫像で重量感があり、すばらしいですよ。
衣の波々、翻波式衣文(ほんばしきえもん)というんですね、ステキです。
この像を見て、釈迦如来像のイメージがちょっと変わった。
大日如来像などから見ると、釈迦如来像はジミィと思ってたけど(装飾がないからね)、
そういうもんじゃないのよ。
やっぱたくさんの仏像を見ないといけない。
難陀龍王立像(なんだりゅうおうりゅうぞう)。
躰に龍を乗せてる。一般には雨乞いの本尊であるらしい。
多くは武将の姿らしいが、これは衣服が中国っぽい。
奥正面に、今回メインであろう室生寺の十一面観音菩薩立像と地蔵菩薩立像が並ぶ。
作られて色彩鮮やかな時は、それは綺麗だっただろうが、
長い年月で色が落ち、もとの木目が現れた姿も、尊い美しさがある。
十二神将立像の巳神と酉神も大胆な動きがあっていいね。
阿部文珠院本尊の像内に納められていた文書が展示されている。
さすがに文殊菩薩は来ないのね。
阿部文珠院の文殊菩薩、お会いしとうございます。
ほんと綺麗なお顔なのよね。
岡寺御朱印帳 |
総高31.2センチ、銅造、鍍金のこの像、ふっくらとしたお顔で可愛らしいです。
岡寺にいつ行かれるとも分からないので、購入。
後ろの名前は龍蓋寺。通称岡寺で正式名称が龍蓋寺という。
これは義淵の伝説にちなんでいて、
『昔この地に嵐を起こしては田畑を荒らす龍がいた。農民に助けを求められた義淵は、法力で龍を池に封じて大きな石で蓋をした。龍はその後改心して善龍となり、今も本堂前にある池「龍蓋池」に眠っている。』
らしい。
上野の森 |
噴水が3分の1くらいに小さくなったからかな。
噴水って龍が水を飲みに来るところだから、残しといたほうがいいんだって。
新宿もコマの噴水を埋めちゃったんで犯罪が増えたって…都市伝説?
東京国立博物館 - 展示・催し物 展示 本館(日本ギャラリー) 奈良大和四寺のみほとけ (tnm.jp)
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